ラーメンと餃子とチャーハン
ラーメン+餃子+チャーハンセットは、日本人にとって最もなじみ深い中華3点セットです。
私は、この3つのどれも大好きです。私にとっては黄金の3点セットです。
黄金の3料理がそろったセットは、私に限りなく幸福感と満足感を与えてくれます。
ところが、中国人と中華料理を食べに行くといろんな中華料理を注文するのですが、その中には、この黄金の3品がすべて入っていることはまずありません。
こんなに品数があっても、あとでせいぜい白ご飯か、味気ない麺が出てくる程度です。
彼らにお任せしてると、自分の食べたいものが食べられないので、一度自分でオーダーさせてもらいました。
もちろん、ラーメンと餃子とチャーハンです。どれもメニューにはありました。(ただし餃子は水餃子)
すると、その中国人からは「お前、アホか!」と言われました。「何で同じ種類の料理を3つも頼むんだ?」そんな馬鹿な事やめとけといった感じで笑われました。
この黄金の3点セットは、中国ではありえない注文の仕方だったのです。
中国では、前菜、スープ、野菜、肉、魚、豆腐などの料理を一通り食べるときに、白いご飯を一緒に食べるか、あとで麺かチャーハンを追加するのが普通の食べ方です。
人数が少なかったり、家庭ではそんなにたくさん食べられないので多少品数が減りますが、例の3点セットがそろうことはありません。
さらに、日本人が大好きな焼き餃子はメジャーではないのです。蒸したものか、水餃子がよく食べられます。餃子専門店に行っても、焼き餃子がなくてがっかりしたことがあります。
3点セットは、中華料理ではごはんと同じに分類にされるので、一回の食事では、この中から一つを選ぶのが普通なのです。
関東の人が、お好み焼きとご飯を一緒に食べないのと同じような感覚なのかもしれません。
ちなみに焼き餃子はもともと余った水餃子を、召使などが翌日に自分たちが食べやすいように焼いたのが始まりだともいわれています。なので、焼き餃子は卑しい下流の食事というイメージを持っている人もいます。
しかし、最近は、日本料理屋もたくさんできて、そこで美味しいラーメン(中国のラーメンは美味しくない)が味わえるようになりました。その時一緒に食べる焼き餃子が意外に合うということが分かってきたのか、さらに半チャーハンも加えて、今では黄金の3点セットを食べる中国人も少しずつ増えてきました。