リビングルームがプールに
10月のある日、翌日はあさイチから会議なので、ちょっと早めにシャワーしてベッドに入って寝ることにしました。
しばらくしたら、リビングの方からエアコンの大きな音がし始めたような気がしました。この時期エアコンは入れてないはずですが、もしかしたらタイマーを間違って設定してたのかもしれません。おかしいな~と思いながらも眠いので、ほっといてそのまま寝てしまいました。
夜中に眠りが浅くなったころ、エアコンの音がまだ聞こえていました。強風に設定したのかもしれません。とにかくこの季節にエアコンを入れる必要はないので、起き出してリビングに行って照明をつけてみました。
すると・・・なんと!
リビング全体が、池になり始めていたのです。
靴やスリッパがプカプカ浮いて漂っていました。カーペットもひらひらとエイのように泳いでいました。
足には生ぬるいお湯の感触が・・・
最初は何が起こっているのか理解できませんでした。しかし、夢ではないことだけはわかりました。
音の出る方を見たら、台所の下のパイプあたりから、大量の水漏れが発生していました。というか横向きの噴水です! ここはホテル式サービスアパートメントなので、蛇口のそばまでお湯と水のパイプが別々に配管されており、そのうちお湯のパイプが破れて途中から激しく噴き出していました。
アメリカ映画で車が歩道に乗り上げて消火栓を壊し、水が吹き上げている、まさにあのシーンを目の前で再現しているかのようでした。
すぐにフロントに電話したものの、深夜というか明け方近くだったので、なかなか来てくれません。その間にもどんどん池は深くなっていきます。
20分程経った頃に、ようやく保安のおっちゃんと技術担当の人間が来ました。取り敢えず、外にある元栓を締めてもらいました。
流しの下に置いてあった、米や小麦粉類、牛乳、インスタントラーメンなどは全滅です。
床に置いてあった靴類も、船のように漂って、特に革靴は完全にダメになってしまいました。
一番影響の大きかったのが、ホットカーペットです。
かなりの部分が濡れてしまいました。
頭が混乱して、夢であってくれと願いながらも、完全に現実でした。
その後、次々にいろんな人がやってきました。
このサービスアパートメントは、ビルのオーナーである会社に管理を任せているので、そちら側の管理人も来ました。
さらに、下の階に住んでいる男二人もやってきました。下の階にもかなり水漏れしたらしく、けっこう怒っていました。下の階は、サービスアパートメントではなく、個人オーナーのようです。
それやこれやで朝まで眠れませんでした。
今日は、あさイチに会議なんですが・・・
後日、漏水の補償はしてくれました。
ホットカーペットは新品交換
靴は1600元
その他細かいものは合計200元
お湯代が100元でした。
なんか、ぜんぜん損した気分です。
中国で漏水はよくあることです。やはり施工や材料の品質の差だと思います。
実は、こんなのは序の口です。
過去には、もっとひどい目にあったことがあります。それはまた別記事で・・・
日本は生活も安定していて、穏やかに毎日を過ごすことができますが、中国に住むと、たいていの出来事には驚かなくなった自分がいることに気づかされます。
中国人のみなさんも、日々、いろんな出来事に耐え、たくましく生きているんだなぁと感心してしまいます。